ごみばこ

無断転載禁止。Do NOT post my novel on any website.

フリロク4

フリオニールは愛用の武器を毎日手入れしている。いざという時に刃こぼれしていたり、斬れ味が落ちてたら意味が無いからだ。こうして夕食の後の時間を使って、自室で黙々と一つづつの武器を見ていると無心になれる気がしてフリオニールは気に入っている。今…

フリロク3

前回の一件以来、フリオニールはロックを意識してしまうようになってしまった。気が合うせいか共に行動する事も多く、周りからもペアで扱われるのが増えており、それはフリオニールにとって嬉しいような複雑な気分だった。ロックの方はと言うと、別段気にし…

フリロク2

仲間と合流してから数日。来たるべきスピリタス陣営との闘争の為に日々チームを分けて鍛錬を行っていた。本日はラムザ、エース、オニオンナイトの3人との手合わせだったが砂埃と傷でボロボロになったロックの姿を見るに負けたのだろう。木陰に座って大人しく…

フリロク1

マーテリアの導きによって異界に飛ばされたロックは1人のどかな草原を歩いていた。仲間もおらずあてもない、見知らぬ土地での探索だったが足取りは慣れたものだ。崩壊後の世界でティナ達とはぐれた時を思い出すな、と自然と笑みが洩れる。 「...それにしても…

9A

部屋に来るなり開口一番暑いと文句を放ったナインは、何故だか座ってい本を読んでいるエースの腰にしがみついている。何故、暑いのに接触してくるのか、エースにはナインの真意が読み取れない。 「そんなに暑いのなら離れたらどうなんだ?」「俺が邪魔だっての…

ところで私の物真似はどうでした?

それは単なる興味だった。ルシオは自分の顔には並々ならぬ自信がある。神である主から造られた体は全てが完璧で、見る者全てが魅了されても仕方が無い。誰もがルシオの一番となりたくて争いが起こる。あまりにも罪作りな完璧なる存在。このグランサイファー…

S.C.Pパロのルシサン 後

あれからひと月、サンダルフォンは特に問題なく過ごしていた。初めの頃、なかなかにショッキングな出来事をこの目で見てしまったが、ルシフェルが心を落ち着かせるまで傍にいてくれたのが幸いだった。誰かの役に立ちたいと願うサンダルフォンにとってルシフ…

S.C.Pパロの人外フェルと人間フォンの話 前

アイテム名:SCP-119オブジェクトクラス:Euclid特別収容プロトコル:SCP-119は植物型を使用していない、全て無機質な家具と浴槽が備わった2部屋の独房に収容されています。自由に施設内を歩く事を許されており、メイン食堂で食事をします。地面とあらゆる接…

毎晩ヤる事やってるのに今更あーんが恥ずかしいの?

物資や食品等の補充があると街で数日拘束となった団員達は、この自由時間を使って各々好きな事をしていた。酒場で酒を楽しんだり、買い物をしたり、と。ルシフェルは顕現した後、特異点の申し出により団員の1人になった。...とは言っても、元々俗世とは程遠…

ルシサン小話(ただのえろ

軋む音を立てて揺れる寝台。その上で一糸纏わぬ姿でサンダルフォンは声を押し殺していた。足の間には敬愛する銀の天司がズボンを履いただけの姿で、獣のような息遣いをしながら腰を振っている。後孔に突き入れられた剛直はその身を焼き尽くされそうなほど熱…

if軸マキエ(零式)

夕方、人のいない教室の窓側の席。開けた窓からそよそよと流れ込む春の風を受けながらエースは1人読書を楽しんでいた。マザーに頼んで理事長に掛け合って貰ったどうしても読みたかった魔導書。人気の著書が書いたその本は書店でも売り切れが続出してしまい…

if軸捏造設定込みの9A(零式)

いつもの様に授業が終わるとリフレに行き、各々に好きなものを食べる。ナイン、エースもそのうちの1人でお互いにカウンターに座って注文をすると、出来上がりまでの間を話しながら待っていた。次の休みはどこに行くか、その前に試験だろう、と。そんな折、…

1DKから始めましょう。その2

結局次の日遅刻寸前で起きた2人は、慌ただしく支度をするとそれぞれの職場へと出勤して行った。休んでも構わないのではないだろうか、と天司長の時には考えられなかった体たらくな発言をするルシフェルの背中を押して外に出すと、夜にまたあのコンビニで会…

1DKから始めましょう

午後8時、バイトを終えたサンダルフォンはクタクタの体を引きずりながら家の近くのコンビニへと寄った。帰って自炊するには微妙な時間で、明日の朝には別のバイトの出勤がある。だから手早く弁当を買って済まそうと言うのだ。自炊の方が安く済むし、栄養価…

お願いだからルリアの見えてる所でいかがわしい雰囲気にならないで。

顕現したばかり力が思う様に戻らずどうしたものかと考えあぐねていると、特異点から「戻るまでの間ここにいたら?」と提案を受けた。グランサイファーにいれば安全に力を戻すのに集中出来る事に加え、僅かながらに人への手助けも出来、四六時中といかずともサ…

君は素肌をさらさない方がいいと私は思うのだが

その日は1日暑かった。気温が高いのは仕方がないにしても、湿度まで高いせいで部屋の中の体感温度はとてつもなく高かった。おまけに風もないせいでもやっとする室内の不快感に眉を顰めると、サンダルフォンはその不快感を解消する為に仕舞っていた扇風機を…

推しはさんだゆ

「友よ、見て欲しい」空の世界の見聞を半月程終えて研究所に戻ると、その足でルシファーの元へと向かった。俺は忙しいと一蹴するルシファーを無視して(意図的ではない)机の前まで来ると、手にした鞄を見せた。「...、それは一体なんだ」「私のサンダルフォンだ」サ…

天司長のマーキング

特異点は最近ある事に気付いた。なんやかんやあって復活した元天司長ルシフェルと現天司長サンダルフォン。この2人から同じ香りがする事だ。清涼感溢れる花の香りは透き通るような、それでいて澄んだもので。始めは硬いかな?と思いつつも、嗅いでいると徐々…