ごみばこ

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S.C.Pパロのルシサン 後

あれからひと月、サンダルフォンは特に問題なく過ごしていた。
初めの頃、なかなかにショッキングな出来事をこの目で見てしまったが、ルシフェルが心を落ち着かせるまで傍にいてくれたのが幸いだった。
誰かの役に立ちたいと願うサンダルフォンにとってルシフェルの思考は読めないし、彼が持つ死の概念の思想は理解し難いものだ。

『私は人を愛する事も、それを包む術の何もかもを無くしてしまった。...だから君の苦悩を受け止める事は出来ない。だが、君が悲しむのを見ると私は胸が痛む』

それを良しとはせずに苦悩する姿にサンダルフォンルシフェルは異常現象なのではなく、ただ1人の人間なのだと、そう悟る。
なりたくてなったわけじゃないんだと。
どうにか出来る筈もないのに、サンダルフォンは通常の任を行いながら改善策を1人黙々と探していた。

「おっ、こんな所にいたのかサンディくん」
「...その呼び方をやめろと何度言えば分かるんだ?」
「相変わらず皺寄せてばっかでシケたツラしてるよなほんと」

同僚の男は着任してから関わるなと言っても何かと面倒を見てくれる。
いちいち癪に障る言い方なのが気になるが、こんな自分でも見てくれる人がいるのだと思えて悪い気はしない。

「SCP-119...じゃねえか、ルシフェルから頼まれてたブツの許可が降りたからそれを報告しておこうかと思ってな」
「頼まれた物だと?」
「珈琲作る道具一式だとよ。博士に小言言われても押し切った俺の功績を褒めて欲しい」
「...そうか。君にしては良くやったじゃないか」
「うーわ可愛くねー」

皮肉も込めて鼻で笑えば、「愛しのルシフェルにも報告しておけよ」と茶化した声でバシバシ背中を叩かれ、そこそこの強さによろめいてたたらを踏む。
振り返って睨み付けてやれば既に他の職員に絡んでいて、本当にふざけた奴だとサンダルフォンは怒りが消えて呆れ返った。



「それは災難だったね」

ドリンクサーバーの近くで珈琲を飲んでいたルシフェルを見付けて先程の同僚の話をすれば、彼は何故だか微笑ましそうに聞いていた。
子供扱いのような空気に不満が募り、自然にジト目になるとルシフェルは慌てて咳払いをする。

「いや、すまない。膨れっ面の君が愛らしくて」
「貴方から見たら小さいだろうけど、俺は男だ」
「それは知っているよ」
「...そうじゃなくて、可愛いなんて言われて喜ぶ男がいると思うのか?」
「...?君は喜ばないのか?」

さも分かりませんと言った風に、小首を傾げてキョトンとするルシフェルサンダルフォンは眉間の皺が濃くなるのを感じる。
誰が男が男に可愛いと言われて喜ぶ奴がいるんだ。
天上の神のような見目麗しい美形に可愛いと言われたら、10人が10人涙を流して喜ぶだろうが、生憎サンダルフォンはそんな心は持ち合わせていない。

「...私は愛らしいと思うのだが...」

真剣な表情なのにくだらない内容で悩んでいるルシフェルに、SCPは一般的な感性が欠けているのではないかと疑いたくなった。


程なくして備品と共に届けられたサイフォンやミル、ビームヒーター等の道具一式にサンダルフォンは目を輝かせた。
ここに来る前は自宅にも安い簡素な物を置いてはいたが、こんなに良質なのを見たのは初めてだ。
そわそわと落ち着かない様子で箱の中身を覗くサンダルフォンに笑みが零れる。

「良ければ取り出して手にしてみるといい」
「...っ?!い、いいのか...?」

肯定するように頷けば彼は心底嬉しそうに笑って、恐る恐る大切な物を扱うような手つきで取り出していく。
新品独自のくすんでいない、キラキラしたガラスの輝きにサンダルフォンはうっとりとした溜め息を吐いて、慎重に慎重にテーブルの上に置いていった。
次々に並べていきながら、やがて底の方になると小さな箱が2つ入っているのが見え、不思議そうな表情で開けてみると中にはカップとソーサーが入っていた。
しかも明らかに二人分らしく「これ...」と思わず声に出る。
金の縁取りがされ、美しい細やかな花が描かれたカップは赤と青の二色となっている。ソーサーにも同じ様なデザインが施され、付属のスプーンは持ち手の部分が羽の形をしており、言うなれば庭園に咲き誇る花々とそこを舞う鳥といった所か。
洗練されたデザインはひと目で高級品であるのが分かる。
ああそうだ。彼はこうやってペアのカップを買ってきてくれた。
研究所の中庭で渡してきた記憶が浮かんでくる。それで珈琲を。共に。
そこまで考えてツキン、と頭が痛む。彼とは、研究所とは一体何のことか。
もう一度見えるかもしれないと手にしてじっくりと眺めているとルシフェルが隣に並んで覗き込む。

「綺麗だ」
「そうだな、こんな所で使うのが勿体ない気がする」
「...ああ、綺麗だ」

耳元の触れそうなゼロ距離。
ルシフェルにしては熱っぽい囁き声に勢い良くそちらを向くと、蒼天の色をした瞳がゆらゆらと陽炎の様に揺らめいている。
蒼色が濃くなり、そこに水面に波紋が広がるが如く紅蓮が重なる。
瞬きをするほんの一瞬の出来事の為、サンダルフォンは見間違いかと考えたが、元の蒼に戻っており気の所為かとも思うも、何故だか脳裏に堕天という言葉がよぎった。

「ルシフェ...」

サンダルフォンを言葉を遮り、胸元に挿してあるボールペンを抜くと口元にあてた。
困惑する青年に「これを持ってくれないか?」と頼むと彼は一度躊躇するもカップを箱に戻し、律儀に滑り止めの部分を掴む。

「いい子だ、サンダルフォン

ほのかに甘さを含んだ声は普段の無機質とは言い難い。顔を近付けてくるルシフェルはボールペンを挟んだ僅か数センチ。
こんな近くまで接近したのは初めての事で、理解出来ない行動に戦慄く唇。あまりの緊張で心臓が煩い。
そっと目を伏せて軸に唇を口付けたルシフェルに思わず肩が跳ねた。
今、何を。
衝撃的な事にボールペンを握る手を弛めてしまい、落としそうになるのを寸ででルシフェルが掴んだ。

「大丈夫かい?」
「平気...だ、いや、あの」
「今度はきちんと持つんだよ」
「ルシ...っ」

制止する前にボールペンを手渡して一歩近付いてくる目の前の男から逃げるように後ろに下がる。
それに合わせてルシフェルも詰め寄り、そうして何度か繰り返すと遂には壁際に追いやられた。トン、と顔の左右に手をつかれ、逃げ場すら封じられたサンダルフォンは迫る美貌を真正面から受ける羽目になり、顔の前かざした握る手の力が強くなる。淡く輝く蒼に欲の色が混ざって見えた。
再度、唇が軸に押し付けられて潰れるのが視界に映る。形のいい口が、艶のある色から目が離せない。視線を絡ませながらルシフェルは薄く開いた口から赤い舌を覗かせてボールペンをひと舐めする。

「...君も...、少し唇を開いて貰えないか?」

爛々と輝く妖しい蒼。
明らかなSCPの異常事態。
これ以上は駄目だと警鐘が鳴り響いているのに録な抵抗すら出来ない。警備を呼ばなければ、異変を誰かに知らせなければ。
分かってはいるのに、体が言う事を聞かずにルシフェルの言葉に従う。薄らと押し当ててる唇を開けば男は満足気に目を細め、微かに濡れたペンに口付ける。
音を立てて吸われ、舐められるとまるで自分がキスをされているような錯覚に陥る。体の奥が熱い。
ぞくぞくと背中を駆け上がるのは快感か、背徳感か。
決して相手から触れられる事はない。ルシフェルの手は人を殺す毒そのもので、自惚れで無ければ彼がサンダルフォンにその手で危害を加えよう等とこれっぽっちも思っていないのは分かるからだ。
だから余計にもどかしい。
今2人を隔ててるのはたったのボールペン1本。
洩れる吐息、口の端から垂れる唾液が指を、手首を伝っていく。隙間から入り込む唾液で滑りそうになるのを必死で押さえながら、ルシフェルから与えられる間接的な口付けを受容している。

「舌を...出してご覧」

言われて出せばルシフェルは目を細め、音を立てて軸に吸い付く。
とろりと蕩けた瞳は甘く、まるで褒めているかのように錯覚してしまう。彼に習っておずおずと舌で舐めれば、唇からの体温でほのかに金属が温まっていた。

「...っ、ん、」

息継ぎの際にくぐもった声が出てしまい、自分の甘ったるさが耳に入って羞恥に顔に熱が溜まる。
熱い、恥ずかしさで死んでしまいそうだと思っていると、ルシフェルがグッと顔を押し付けて距離が更に近付いた。
唾液まみれのボールペンから聞こえる卑猥な音が、否応なしに今している事のいやらしさを実感してしまう。

「物覚えが早いな。...偉いね」

ぞくり、と背筋が震える。
もし彼の手が異質な物でなければ頭を撫でられていたのだと瞬時に分かった。
このまま触れられたら待っているのは腐敗という死なのに、それを享受しそうな自分自身にサンダルフォンは否定する事すら出来ない。頭の中に霞がかかる。
中庭に、降り立つ、6枚の神々しい白き羽。
ああ、お慕いしております。ルシフェル様。
そう口にしてしまいそうな瞬間、バタバタと職員の足音が聞こえてきて沈みそうな意識が浮上する。
今何が見えていた?何を考えていた?

「...残念だがここまでのようだ」

体を離して口を拭うルシフェルを、ぼうっとした様子で見つめる。
あれだけ熱っぽく求めてきたというのに随分とさっぱりしているルシフェルに心がもやもやしてくる。
今までしていた行為がまるで無かったかの様な態度に困惑ているのに気付いたのか、ルシフェルサンダルフォンの耳元に唇を寄せると「君が良ければまた、」と囁いて去って行った。
1人取り残されたサンダルフォンは、唾液でベタベタになったボールペンを見つめながら悪態を吐くと、ティッシュを乱暴に複数枚引き抜く。

「なんで、クソっ...、ああもう」

先程までの行為を忘れようと、頭を振りながら体を渦巻く熱を冷まそうと必死にボールペンを拭いていた。




1つ、ルシフェルについて分かった事がある。
あの男は膨大な知能を持つ友好的なSCPとして財団職員に助言こそするが、積極的に接しようとするのはサンダルフォンただ1人だった。
あれが足りないと言えば上に掛け合い、すぐに用意をさせ、分からない事があれば近過ぎる距離で細部の細部まで詳しく説明をする。
他の職員から飲食を勧められてもサンダルフォンから差し出された物以外は口にしない。許可された上質な珈琲など2人以外が触るなど以ての外だ。
明らかな依怙贔屓はそれを良しとしない職員の鬱憤の原因ともなり、次第にサンダルフォンへのあたりが強くなる原因にもなる。

「...はあ」

山積みになった多くの案件の書類をぼんやりと眺めながら大きな溜め息を吐いた。
雑用はクラスの低い者がやるべきだと次々にデスクの上に置かれ、せめてもの情けなのか辛うじて作られたマグカップ1個分のスペースが虚しくなる。
眼精疲労による頭痛に耐えながら明日までの期限の報告書を黙々と片付けていく。

「...また凄い量だなこりゃ」

帰った隣の職員の椅子に座るのは、お節介焼きの男だ。
有り得ない量の書類の束に顰めっ面をすると、そこから片手分を取り上げてデスクに置いていく。

「俺に構うと君まで巻き添えになるぞ」
「されたら博士にチクって左遷でもしてやるか。そしたら俺もお前さんもハッピーってな」
「...はぁ、お人好しだな」
「サンディくんがSCP-119と仲がいいから新しい報告書書けて博士も大喜び、俺も昇進出来て大喜び、お前さんは愛しのルシフェルと仲良く出来て大喜び。みんなハッピーなのはいい事だろ兄弟」
「愛しのだなんて俺はそんな事考えてない。...全くよく回る口だな、本当に。感心するよ」
「おっと遂にデレ期に突入か?生憎俺には最高に可愛い彼女がいるからお前さんには付き合えないんだ」

スマホの待ち受けになってる彼女を見せ付けてくる男を半目で睨めば、その顔今までで一番ブサイクだなと盛大に笑ってきたのでサンダルフォンは無言で男の脇腹を肘で黙らせた。
鳩尾に入ったのか、声も出ずに悶える男を鼻で笑って作業を再開する。噎せた咳をしつつ、脇腹を擦りながら男は容赦が無いと笑ってどこからか紙を1枚出てきた。

「また報告書か?」
「いんや?SCP-119に関する機密情報というやつだ。クラスAしか見られないとっておきのな」

意地の悪い笑みに片眉を上げる。
違法アクセスして情報を抜いてきたであろう男に言いたい事はあるが、ルシフェルに関する情報があった事に驚く。上の職員しか見られないという事は、欠片ですらも公に出来ないとびっきりの内容。
閲覧してみたい好奇心と、財団への罪悪感。天秤に掛けられた揺れ動く心に、男から「サンディくんのお探しのネタがあるかもよ」と悪魔の囁きが送られた。



夜も更けた自室にて、サンダルフォンは小さく折り畳まれた紙を開く。検閲だらけのファイルと違ってこちらは全てが書かれており、ハッと息を呑むと思わず誰か来ないかドアを開けて廊下を確認した。
鍵を閉めて、窓を閉じ、ベッドに腰掛けて恐る恐る中身を確認し始める。



××××年、×月×日。
州警察より連絡あり。
電話内容は以下。

「もしもし?」
「もしもし、どうかしたか」
「ああ。よかった。早くしないと、男が。全部腐らしちまうんだ」
「落ち着いて。状況を」
「街中で変な格好をした男が立ってるんだ」
「男?」
「ああそうだ、白髪?銀髪?わかんねえ、とにかくそんな男が立ってるんだ。それで、それで...畜生腐っていく、全部駄目になっちまう」
「落ち着いて。詳しい状況を」
ー電話はここで切れている

発信元よりエリアを縮小、捜索を開始。
××時××分、現場に到着すると道路の中央に立つ男を確認。
男の周囲には何人もの人間が倒れており、10m周囲に植えられている街路樹は全て枯れていた。
銀髪に、頭には山羊の角が生えている。片方は途中で折れているが、今折れた訳ではなかった。
背中には3対の羽?鳥の羽だ。真ん中の羽はカラスと同じ黒。
質の悪いハロウィンの仮装ではなかった。
接触を試みると、意外にも男は普通に応じた。
名前を聞くとルシフェルと名乗る。聖書に書かれた堕天使の名前に、やはり頭のイかれたハロウィンなのかと思う。
エージェントの1人が確保に向かう。対象者を掴むと、男は関わらないでほしいと頼んできた。
SCPの可能性がある以上それは出来ない趣旨を伝えると、男はエージェントAを掴んだ。
するとエージェントAは急激に水分が抜け、皮と骨になり、そのまま地面に倒れ込む。
エージェントB、声をかけるも反応無し。死亡を確認。
男は殺す意思は無かったと伝える。財団の発砲許可の指示を仰ぐ。
無意味な抵抗をやめたのか、男は沈黙すると敵意は無いことを証明しようとして自らの羽を引きちぎった。
夥しい血液は致死量だが、男は生きている。
再度、敵意はないとこちらに伝える。
道路に落ちた羽は数分後に自然消滅をしていた。
サイト24に収容。

結果として、こちらから男に触る事は出来るが、男がこちらに触れると腐敗、腐食が始まる。
【注】植物や果物、野菜は勿論、人間も含まれている。金属は腐らないようだ。
よって健康状態の確認は口頭でのやり取りを推奨しておきたい。

報告を以上とする。



到底理解出来ない内容に頭がついていかない。
紙を脇に置いてベッドに寝転んだ。頭に角が生えていた、背中には羽が。機密情報を見たサンダルフォンは改めてルシフェルが人ではない者であるのを認識する。
財団の中でも上の人間でないと見れないこれが嘘だとは言い難い。
だが全てを鵜呑みに出来るとも言い難い。
ただ。ただそれよりも。
いつでも人を殺す事が出来る恐怖よりも、ルシフェルに触れられるという事実が気になった。
あの人の域を外れた男と接触出来る。それが何よりも嬉しかった。
そして自覚をすると途端に欲が溢れる。
弾かれたように飛び起きると、いても経ってもいられずに部屋を出ると駆け出した。
会いたい、会いたい。
名状し難い感情に突き動かされて走るサンダルフォンは、ルシフェルを探していた。彼がいそうな場所を一つ一つ見て回り、数分後。辿り着いたのはキッチン。
明かりの落ちた施設内で、そこだけはひっそりと明るかった。
ふわりと鼻を擽る香ばしい匂いに引き寄せられて、忍び足で近付いて中を確認すると壁にもたれ掛かって珈琲を飲むルシフェルがいた。

「...、サンダルフォン?」

人影に気付いたルシフェルは口からカップを離す。
深夜に近い時間に起きているのが不思議なのか、訝しげな声で呼ぶルシフェルの元にサンダルフォンは大股で近付いた。
見上げなければ顔すら見れない身長差。
急に接近した事に僅かに目を丸くしているルシフェルに向かって手を伸ばす。
もし、あの報告書に偽りがあれば間違いなく訪れるのは死。だからこれは賭けでしかない。
指先が頬に、触れる。
シミも荒れもない肌。
産毛のせいか、さらさらとした肌だ。

サンダルフォン...ッ、」

こちらからの接触に戸惑いが隠せず、蒼い瞳は酷く怯えた様に揺れている。何故、どうしてと言っている気がしたが、サンダルフォンは気にも止めずにルシフェルの頬を両手で包む。
ほのかな熱。温かい、生きている証拠に視界が揺らぐ。
はらはらと眦から流れる雫を拭う事もせず、ルシフェルの生きている存在を手で感じ、彼の熱に心が震える。締め付けられる胸の痛みは、きっと喜びから来るものであろう。
手の届かない存在だと思っていた。だけど、手を伸ばせばこんなに近くにいたのだと。
指通りの良い銀糸の髪をくしゃりと撫で、指の腹で唇をなぞる。
どこもかしこも全てが生を感じられるのが嬉しかった。
どこか別の世界の人物だと思っていたのに、人間らしい体温は同じ世界にいる気がした。

「...あたた、かい...」
「...、...」
「あんたは、生きてるんだ...」

泣きながら微笑むサンダルフォンルシフェルは言葉を失う。
どうして抱き締めてやれないのだろう。
どうして慰める事も出来ないのだろう。
涙を拭えないこの手が今は憎く思えた。